棟方志功「雷紋の柵」
棟方志功「雷紋の柵」
棟方志功の「雷紋の柵」です。
「雷紋の柵」は棟方が戦後、最初に作成し代表作となった「鐘溪頌板画巻(しょうけいしょうはんがかん、全24柵)」の中の作品です。
「鐘溪」は京都にあった河井寛次郎の窯の名前で「わたくしを育ててくださった河井寛次郎先生に対する感謝の念をあらわした」と語っています。
「鐘溪頌板画巻」はどの作品も四角い画面いっぱいに窮屈にも見える様々なポーズで全身を収めているのが特徴です。
また「初めて真っ黒い身体の中に刀をあてて、人間の身体を出す方法」をつかんだといい、真っ黒の身体と顔や手足の白い表現も特徴となっています。