中国美術 茶壺
中国では急須の事を茶壺(ちゃこ)と呼びます。
茶壺は手のひらに収まるようなサイズのものが多く、日本の急須と比べるとやや小ぶりです。
紫砂壺(しさこ)でお茶を淹れると渋みや灰汁が急須に吸収され、お茶が美味しくなるという特徴があります。
紫砂壺は、主に中国江蘇省宜興市にある「宜興窯」でつくられています。
宜興窯は中国八古窯の一つで、古くから多くの職人たちが活躍してきた街で知られており、そこで作られる紫砂壺は中国でも大変有名です。
中国の人々にとってお茶は、日常でもまた特別な席においても重要な慣習とされていますので、紫砂壺は大変人気があります。
今回の紫砂壺は、側面に詩が刻まれた情緒ある大圓壺です。